緊張感はふだんの生活において欠くことのできないものだ。
過度の緊張は筋肉を疲弊させ、頭脳を機能不全に追いやるため生命体としての人類にとって危険なものでもあるだろう。しかし、適度の緊張は生命力を活性化する。絶妙のバランスを保った緊張感のある生活はみずみずしく、生き生きとしたものになる。それは、自らのパワーを発揮できる場を求めて力をたくわえ、充実した思考をもたらす。緊張感は集中力をたかめ、ものごとの本質に迫る。それは、のそのそとした動きでは達成できないスピードあふれる対応を可能にする。そして、危険が迫ったときでも柔軟な思考でいちはやく対応ができる。日頃から緊張感あふれる訓練をおこなっていれば肉体的にもしなやかな動きが実現できる。
これらは、若さであり、生命力そのものでもある。